エリジウム

SFものとしてはかなり設定が甘い。革命ものとしては場当たり主義すぎ。
まあ、設定自体はよくあるエクソダスものなんですが、環境破壊の進んだ地球では超富裕層はエリジウムという宇宙ステーションに移住、そこでは医療ポッドによるありとあらゆる傷病、疾病が撲滅されており、アンドロイドが労働し、歳もとらない理想郷。そこに行く事を憧れる男の子と女の子が成長して、という話。
まあ現実は厳しいもので正規の手段で行ける訳が無い男が仕事中の事故というか人災によって死の淵に立たされ、唯一の手段エリジウムの医療ポッドを強襲に行く話。
まあ、特権階級とそれ以外が一切の交流、関わりもなく生きていると段々と同じ人間に見えなくなるんだろうな、っていうありがちな描写があちこちに。特に長官の死に様とかは、予想通り過ぎてイラッとしたわ。というか無理有り過ぎ。どいつもこいつも最前と思われる手段に対して次善の手段、というならまだしも恐ろしく稚拙な選択肢ばかり選ぶものだから、なんともイライラさせられるし、御都合主義にしか見えなかった。だいたいなんでスパイダー達は撃墜されなかったのやら。それとも撃墜が非常手段であれがいつもの対応なのか。まるで明文化されてない人治国家かよ、韓国か。
それでも仕切りも無いのに大気圏とか、医療ポッドやらロケットとか科学技術の発展具合がよくわからん。あんだけ進んだ技術があったら環境破壊とかどうにでもなりそうだが。というか、人口爆発云々もいちどあそこまで荒廃したら人口抑制とか簡単だろうに。