ワールドウォーZ

帰省からの帰路の途中で、川崎に寄ってみて来た。
今のところ、「ローン・レンジャー」に「スタートレック」「終戦のエンペラー」「仮面ライダーウィザード」とか観たいのが山積み。「パシフィック・リム」は特撮ものとしてはもうちょっと頑張ってほしい。リアルとかどうでもいいんで画面映えのする構図とか色彩をもうちょっとどうにかしろ。円谷作品とか観れば分かると思うんだが、画面が暗いのと単色系の色彩ってなにやってるか分からねえんだよ。せめてロボット側はもっと彩り豊かにしてもいいだろ。

ということで、3D字幕上映のワールドウォーZを観て来た。簡単に言うと世界同時発生的なゾンビもので、個人レベルの抵抗じゃなく軍事組織的な対抗可能という意味ではバイオハザードシリーズを彷彿とさせます。違いはゾンビが全力疾走するところか。どうしてこうアメ公のゾンビものって、というか怪物ものはどんどん弱点を減らそうとするのかね。強くしないといかんというよりも、弱く出来ないんだろうなあ。風情もへったくれもなくって情緒の欠片も無い。デイウォーカーなんてもんはヴァンパイアの儚さを踏みにじるクソ改変だよなあ。
大体にして噛まれたら感染するという状況で全力疾走するとか動きは生前のままとか、一般市民に対抗策が無さ過ぎて詰まらん。結局のところ軍部くらいしか対抗策が無くなるってあたりが軍部の正当化とかの思想誘導してんのかもしれないけど、正直飽きた。
内容としては国連の調査員がゾンビ化現象の対抗策を探して世界中を飛び回るっていう話なんだけど、二時間ちょいで4カ国移動しながら戦闘までするんで、かなりあちこちに無理がある。なんであんな山奥に墜落した飛行機からすぐ研究所まで徒歩で行けるんだよ、とかたまたま立ち寄ったタイミングでエルサレム壊滅とか、コマンド選択式のアドベンチャーみたいなスピード展開。まあそれでも序盤から伏線を張って回収してるあたりは面白いし、ラストのゾンビすり抜けのシーンとかは外連味があって好きな場面だ。まああの方法は遅かれ早かれ誰か気づくだろうけど、感染しない人の共通点はほったらかしか。なんというか時間が足りな過ぎて放り投げっぱなしな部分が多すぎるということを除けば、割と大量の人が動いてる迫力あるシーンは多いし、家族の繋がりみたいなもんを描いてて楽しめる映画だった。