ハードラッシュ

G.I.JO2を観に行くつもりだったけど、あれはIMAX料金なんでいつ観ても同じ料金。だけど、いまは109で割引期間なんで、通常映画料金が1300円ということで、他の映画を観る事にした。ざっとスケジュール観てたらこないだ観たオブリビオンで宣伝してたハードラッシュが始まってた。なんか知的なやり取りメインのクライムアクションらしい。キャッチフレーズは「全員コイツにだまされる」だって。好みなジャンルなんで、プレミアムシート予約して出発。
天気予報だと昼間に雨降るらしい、と湿度100%の不快ななか川崎へ移動。降らんかったけど。ほんと最近の天気予報当てにならんわ。
以下ネタバレ。

初っ端からいきなり運び屋が取っ捕まってますが、この義弟がクズすぎてかなわん。しかも麻薬の運び屋だもんなあ。同情どころか作中で三回くらい死ねよって思いますけど死にません。というかハッピーエンドなのはいいんだけど、それって盗品売買益だよね。堅気にもどった主人公が嫌々犯罪に巻き込まれるって構図だったはずがなにをいい生活送ってるんですか、こいつ。
まあ、あの状況じゃ皆殺しか、どっかに引っ越すしかないのは分かるがそもそも偽札の代金３００万ドルは仲間への報酬以外丸々儲けだよね。五等分しても６０万ドル、六等分なら二人分で１００万ドルくらい犯罪で儲けてる上に、2000万ドルの盗品益ってお前完全に犯罪者じゃねえか。運び屋のくせに強盗犯罪で余生を送りましたって、え？一体どこに堅気の生活護るために犯罪やめた潔さどこいった。
まあ、仲間への報酬分はいいよ、それは最初から織り込み済みで、元々70万ドルの脅迫分のための行動だったんだから。でもそっからさきは何だコレって感じ。脅迫犯は大量麻薬所持やら前科とかでほぼ終身確定だから脅迫分すら必要ないときたもんだ。うーん、いい話っぽい締めだけど、なんか納得いかねえ。あの船長だってむしろ自分の職務に忠実だし、一度は加担しようとしたけどやってること自体は船を護るために警戒してただけだし、間違いなく巻き込まれた挙げ句に前科者だな。
ラストの展開に意表をつく仕掛けがあるらしいが、あのミエミエな防水シートっぽいのが実は超高級品だったってこと？わざわざ強奪中に木枠から外す手間までつかって回収しといて安物な訳無いだろうに、一体どこでどうやって騙してくれるのかスタッフロール終わるまで観ててなにもなかったよ。がっかり。まあ冒頭のフェラーリ密輸の話が伏線なのはわかったけど、あんな台詞で説明する伏線なんて浅いもんだろ。
ま、必要なのは卵の殻じゃなくて中身ってことだろうけど、車を徹底的に調べるって言っといてだれも気づかんのかよ、パナマ発の荷物で同時間帯に絵画の強奪事件だぞ？しかも密輸の常習が疑われてる人物が乗ってる船で隠蔽工作の後が見られる上に、たれ込みまであって何もでないってのに？どれだけ無能なんだよ。しかも2000万ドルもの盗品をまともに換金できるわけないだろ。いまいちラストの展開が端折りすぎて違和感だらけ。まあ実際のパナマ在留時間は半日も無いから一部は24なみの緊迫感ありましたが。