あなピグモ捕獲団Vol34「もうひとつある世界の森に巣喰う深海魚たちの凱歌」

週末雨でだらだらと過ごしていると、なんか忘れてたような気がして適当にネットを検索。そういえば、今日はあなピグモ捕獲団の東京公演だ、と思い出したのが昼過ぎ1時頃。もうマチネには間に合いそうにないけど、ソワレには余裕。役者さんのtwitterとか観ると直前まで取り置き予約できるそうなので、予約して4時頃出発。
家を出る直前まで小康状態だった雨も出た瞬間から駅に着くまでかなり降って着やがります。ま、予想通り。渋谷から井の頭線に乗り換えて下北沢へ。最近は自転車で行ってたし、下北沢の駅で降りるの久しぶりだけど、京急の地下路線化に伴いただでさえよくわからん駅構造がさらに分からなくなってました。外に出れません。新宿とか渋谷の駅ビルの構造の複雑さと比べて、改札内部の複雑さが特別。それでも早く着きすぎて雨の中やる事無いので、ちかくの公共施設で時間つぶし。百年法の下巻を読みきったあたりで時間になってチケット購入、入場。座席数は50くらいでほぼ満員。
前回の公演は、資格試験ともろかぶりで観に行けなかったのでほぼ二年半ぶりか。しばらく休演してたし、本拠地を古巣の福岡に移したのもあってか、かなり劇風というか印象が違ってた。
心象風景が多めで暗喩も多く、場面転換も多い作風なんだけど、今回は直截な表現が多く、分かりやすい。主人公役の人がいつもの為平康規さんじゃなかったのもあるのかな。
テーマは携帯で繋がる人間関係の希薄さと簡単さ。実際のところ携帯の便利さって生活を成り立たせると同時に寄りかかりすぎて、携帯の無い生活が予想できないレベルにまで達してるな。もう生活の一部、というよりも食事だなんだのレベル。正直いって無くしたときの対応を真面目に考え込んでしまったよ。ま、どうにでもなるんですけどね。それはそれで。
全員レベルが高い役者さんでストレスの無く楽しめたけど、今回はいつものますださんと石井さんのシュールなやりとりがほとんどなかった。前回の感想でも書いたけど、あの表現しにくい独特なやりとりの面白さは、確実にこの劇団の個性だとおもうんだけどなあ。もったいない。個々の役者としても面白いけど、あれは格別。
久しぶりに演劇観てちょっとリフレッシュしたわ。なんとか生きて行けそう、しばらくは。
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