劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ

TVシリーズの再構成による劇場版の多い中で、完全オリジナルシナリオでの劇場版。文章量で説明に有利なゲームですら難解な作品をTVに再構成して、やっぱり難解な作品をさらに2時間でどうにかしようっていうのがかなり難しいだろうと思ってたら、案の定、初見殺しなストーリーでした。まあ実際のところ劇場版を初見な人はいないだろう。
逆に言えば、視聴者にある程度の前知識を要求し、なおかつそれに応える視聴者ということでかなり説明省いていて展開は早いが、理解できないことはない。というか感情的な部分がメインだから理論的なツッコミはほとんど省かれてる。そもそも現実のSERN(作中だとCERNだったような)にリニアコライダーあったか?とか気になったけど、そこは突っ込むだけ野暮。
割とタイムマシンものでは取り扱われるテーマである、歴史改変によって自己と歴史の乖離っていうのを割と分かりやすい感情に落とし込んでるのはTVシリーズからの流れだし、その経験があるからこそどこかで連鎖を断ち切る覚悟を持つのも自然な流れだった。まあ実際のところ人間なんて懺悔と後悔を無くして生きられるほど楽観的に生きて行けないものなんだろう。
ただ、最後の方で記憶が曖昧なんだよなあ、もしかして気づかんうちに寝てたかも。これもリーディングシュタイナーの発現による影響か。