アメイジングスパイダーマン

ほんとは遠乗りに出るつもりだったけど、早朝5時頃雨の音で目を覚まして一気にやる気を無くした。朝からグダグダしつつ録画番組を消化したりしてたら昼前に。いっそのこと池袋のイベントに行こうかとも思ったけどなんやかんやで昼過ぎに。昼飯はいつもの店でゴーヤーチャンプル。なんか昼間っから酒飲んでてやたらと戯言をぶつぶつ言ってるおかしな客が居たけどまあだからどうしたというだけ。

飯食った後にちょこっと雨の匂いがしてたけど、このまま降らなかったらさらに時間の浪費感が半端無かったんで思い切って映画館に。気温よりも湿度でうんざりする中余裕持って到着、したのはいいけどすでに8割がた席が埋まってるらしい。109のブルーカードでとれるプレミアムシートはすでになく、前の方の席を選んで入場。

レイトショーとか映画の日以外は昼間に映画館で正規料金払うのはなんとなく抵抗あるのでだいたいIMAXで観てる。今回もIMAXで3Dメガネ貰って席を探すとすでに人が座ってる。結構お年寄りの三人組だったけど単に席をひとつ間違ってただけ。それよりも明らかに視聴層と異なるご高齢なうえに、3Dもはじめてな雰囲気。なんでわざわざIMAXの特別料金を選んでるんだ、この人たち。なんか特別なサービスかなんかあるんかいな。どうでもいい話ですが。

率直に言って、アメイジングスパイダーマンが初めての劇場版スパイダーマンだったりします。これ以外だと東映版だったり。犬笛にむせび泣く子供達の夢を打ち砕く鉄十字団狩り世界チャンピオン!いろいろ混じりすぎ。
まあ、遺伝子改造蜘蛛にかまれて蜘蛛男に進化してしまう訳ですが、なんで進化するのかとか、なんで適性あるのか、とか肉体能力が上がる説明なさすぎ、とか割とSFっぽい説明はほぼないです。あと、人間関係とかの描写も割と大雑把です。最先端科学研究所の割にとんでもなく甘いセキュリティとかありえないだろ。というかどう考えてもBSL3以上だろ、その施設。いや、それ以上にコンプライアンスとか情報セキュリティとか、えーい面倒すぎる。遺伝子工学以外にも軍事とか製薬とかいろいろやってるはずなのになあ。

逆に言うとそういう細かいところを気にせずアクションとかだけで十分面白いって言えるだけの作品ではある。3Dならではの客側に飛んでくる破片とかはつい目を背けるほどの迫力だし、振り子移動の時のスパイダーマン目線とかはスピード感が圧倒的。ジェットコースターを体感してるような気分です。戦闘アクションシーンはカメラが近いのと速いせいで、正直言って速過ぎてなにしてるかわからんくらいグリグリ動きます。ちょっとしたヤムチャ視点です。動きまくる上に速いので付いて行くのが大変。筋力云々よりも反射神経の進化がものすごいんだろう。蜘蛛ってそんな特徴あったっけ?うーんやっぱり序盤のあのシーンでは蜘蛛の特徴をもっと細かく描いとくべきだと思う。

ストーリー部分でははっきり言って突っ込みたい箇所が多すぎる。人物描写が少ないから行動原理がわかりづらいよ。まあ主人公はまだまだ高校生とかだし、これで完結って訳じゃないから今後はっきりする可能性もある訳で今は流しとくのがいいのかなあ。結局、最初の目的果たして無いしな。そもそも警察に先んじる方法が原始的というか無理があるというか。バットマンとかは自分の財力と権力で情報を集めてたけど、こっちのヒーローはせいぜい警察無線の傍受くらいでしかも協力者もないんじゃ、せいぜい街のチンピラににらみ利かせるのが精一杯じゃねえかなあ。どうもすっきりしないヒーローだ。まあ逆に言うと地に足がついてるとおもわなくもない。サンレッドかよ。

そんなこんなで全体的な感想は、アクションのスピード感と3D表現は最高です。でもこれ、映画館なり3D施設で観ないと損というかつまらんのじゃないかなあ。ってこと。おじさん撃った犯人とか、結局両親はなにしてたんだとか、あと、日本公開版はなぜか主題歌が日本人の日本語曲になってて、エンドロールの長さに違和感が。あっちは映画に関わった人間はすべてスタッフとして載せなきゃならないからとんでもなくエンドロールが長くなるんだけど、日本はそうでもないからエンドロールが短め。そこに違和感あったのかな。

映画終わって外に出ると、雨。あー天気予報当たったかー、と思いつつ自転車で帰る。この時点では雨と言ってもほとんど降っておらずあまり問題なかったんだけど家の手前のコンビニでいろいろしてたら雨脚が強くなる。店を出たときは本降り。たかだか残り数百メートルの距離でずぶ濡れになってしまった。どうも雨はほんとギリギリな感じだな、と予想はしてたのに自分から間違った行動を選択してる。精神的にどっかおかしいのかなあ。