エンジェルウォーズ

有休とったのに普通の時間に目が覚める。割と筋肉痛が出てる。びっくり。

ということで、マクロスF観た時に宣伝やってたエンジェル・ウォーズを観に行く事にする。ひさしぶりにバイクで行くか、と引っ張りだしたら花粉やら黄砂で車体が白い。うひゃ。実際のるのは去年以来な気がするんで、エンジンかかるか不安、だったけど、実際全然かかりませんでした。押しがけしまくってなんとかなだめすかしてエンジンをかける。どうもアイドリングが不安定だなあ。ガソリン劣化してたりして。ということで給油してからいつもの港北109へ。

さすがに平日の午前中ということで客はまばら。先週公開の映画で客は6人。まあ、普通に休日なのに数人とかあるから、不人気、ということでもないのかも。



イカ、もとい以下ネタばれ多数。


端的に言うと一人の少女の妄想です。感想サイトを覗くとやっぱり「シャッターアイランド」と対比してる人がいますね。私もそう思いました。中二病患者みたいというのは的外れです。だって主役は14歳の少女だもの。中二病じゃなくてほぼ中二そのものです。
舞台は現実と想像とさらにそのイメージという三重構造。一体どこが本当の世界なのか、という疑問はラストまで引っ張ります。というか現実は最初と最後だけでほぼ全編が妄想。妄想なだけに具体的な描写はほとんどありません。作中で重要な一を占めるダンスシーンはばっさりカット。唯一具体的なところはロケットが死ぬところくらい。というか今考えるとあそこの詳細さは逆に違和感あるくらいだ。まあこれも後から考えたら、という感想ですけど。だいたい、14歳の少女が20歳くらいの女性になりきって娼館に売られたって言う設定に逃げ込んでる時点で現実も推して知るべしな悲惨さですが、具体的にはだれも救われない結末です。

だいたい、義理の父親に妹殺しの罪を着せられて、無理矢理入れられた精神病院で口封じに違法なロボトミー手術を施されるまでの5日間というある意味、笑いを誘うほどの不幸っぷり。さらにはそれを聞こえるように少女の後で打ち合わせするあたり、なんというか某ABの脚本家ばりの頭の悪さを見せる展開ですが、あれと違って設定の破綻はすくないです。少なくともキャラの一貫性は比べるべくも無いです。ああ、単純にABが嫌いなんで悪口叩いてるだけです。これ。

戦闘シーンとかは和洋折衷どころか未来から過去、ファンタジーにナチまでごちゃまぜな世界である意味ゲームみたいな感覚が楽しめます。というかゲームだあれ。なんか全員がガッツなみの耐久力を持った女性戦士が割と至近距離で肉弾戦やってます。それだけでもかなり見栄えがいいので、楽しめると思います。日本刀でロボットまっぷたつにしてます。兜割をはるかに越えるな。まあ、狭い室内戦に銃身の長いサイレンサー付きアサルトライフルやら、あんな大口径ハンドガンをのばした片手で扱ったりはご愛嬌。ブルパッブ型にしようよ。

しかし、なんというか救いの無い話というかそれでも救いがあったとするのか割と難しい終わり方だなあ。オタ的な視点で言うと、スフィアの人たちがメインキャラに声を当ててるとかで宣伝してるけど、そのキャラ4人中一人が妄想、イメージシーンで共に死亡。二人は妄想中に射殺。最後の一人はロボトミー手術で廃人と誰一人救われてません。これファンが観たらキレるやついそうだけど。というかそもそも娼館という時点で暴れる奴とかいないかな。いないか。

そういえば、ラストの場面はあれは義理の父親まで捜査が及ぶかのような雰囲気あったけど、実際のところ仮にそうであっても何の救いにもならんか。まあ、ただ少女がなにかを成し遂げたという実感が最後の感情であった、という描写があるだけ救いと言う風にとるべきなんだろうな。あんまりすっきりしないけど。