帰省した

帰省で飛行機に乗った時に、こないだ買った「天地明察」を読んでたんだけど、熊本空港間近になって機体が揺れる揺れる。思いっきり酔いました。吐き気が止まらん。帰りのバスやら美容院で読んでたら読み終わった。前評判にあった、終盤の全く殺陣の無いのにスピード感のある展開についつい最後まで読み上げてしまった。正直言って序盤から中盤、というか後半の半分くらいまで関孝和すげー、としか思ってなかったり。というか和算創始者として教科書にすら載ってる日本の数学者としての第一人者という存在がかなり大きく扱われていて、なんか人間離れした天才っぷりでありながら実像を全く描かない手法で、登場シーンがかなり楽しみになってしまう作りにハマってしまった。しかし、コレに出てくる問題ほんとにとけるんかね。頭の中だけでは追いつかないんで解いてないけどどうもなんか情報が足りてないような。
全部読んでる訳じゃないけど、冲方さんの書く作品の主人公って基本的に「いいやつ」なんで読んでてほんとにストレスが無い。最近の気持ち悪いほどのキャラ付けのあるものはいい加減食傷気味というか普通に気持ち悪いんで観てて辛い。こういう普通の人物で面白い作品を描けるっていうのは作家としてすごい事だと思う。昨日聞いてたネットラジオとかで歴史の勉強がつまらないのは物語として誰に注目していいかわからない、という投稿があったけど、馬鹿かほんとに。そういう超人みたいな武将がバカバカでないと面白いなんて感じない奴はライトノベルだけ読んでろ。本物の、というか人間味を感じ取れないような感覚の鈍い人間がなにを愚昧を誇ってるんだか。これだから与えられる事に慣れたゆとりのゆるい頭は味付けの濃いものしか感じ取れないんだよ。