空の境界 第7章

やっとのことで観てきました。ひと月前に行った時は平日モーニングというのに満席で諦めたので、今日は早めに行こう。と思ってたのに起きたら7時前。ここから1時間ほどかかる事を逆算して8時前に着けるかどうか。立ち見になったらやだなあ、と思いつつ一応行ってみると、列は出来てるもののまだ余裕はありそう。というか、入ってみたら全部で5割というところか。これならそんなに急ぐ必要も無かったな。中央あたりに席を取ってから開演待ち。
内容は最近読んだせいもあって、やたらと西尾維新のキャラ作りと共通点が見えたな。まあ、人殺しというものに善悪以前の意味を持たせたがるあたりは別にいっぱい居るし、正直ちっとも理解できないくらいの「優しい」というか「甘い」キャラが必然性も無く他人を助けようとして死にかけたりするのは、観てて歯痒くて共感できん。そういう普通に居そうで特異なキャラはきちんと描写しないと説得力がなくって薄っぺらく見えるんですが、正直7編もの長編作っておきながらこいつの甘さにちっとも共感できんかった。吐く台詞が全部が全部芝居がかっていて、文語としては体がいいのに口語としては陳腐きわまりないからなあ。そこらへんは原作というよりも脚本だったりの力かもしれん。原作読んだ時はそれほど感じなかったけどそれほどオリジナリティのある話ではないんだよな。なんだかんだ言って口だけの殺人者がほんとうに人を殺すまでの話。
一本の映画単体としてみると、長過ぎる。二時間もいらねえじゃねえかなあ。間を大事にする、というのは聞こえはいいけど、なんというか静止画を多用し過ぎ。必要と思われるのもあったけど静止画の場面が何度もあると、またか、という感想が否めない。一回か二回くらいに効果的な場面でつかってほしかった。おかげで長い長い。ちょい役みたい出すのも逆に冗長。其の割にはかなり原作からはぶいた場面もあるし、もっと短くならんかったかな。ただアクションシーンは気合い入ってたと思う。あと、傷口とか骨が見えてると正直ちょっとひく。