喰霊-零-DVD5巻

5巻から一気に物語が鬱な方に傾いてラストの感動しながらも承服し難い結末へノンストップです。主人公である黄泉に降り掛かる不幸が加速度を増してそれによってどんどん選択肢を減らして行きながらも全身全霊を持って最後の選択肢にすがりつく姿は涙を誘う。わたしは人死にで感動話を作るような安易な作りが大嫌いだけど、これは最後の最後で死ぬことで完結する物語なので抵抗が無かった。結末を知っているからこそ、苦悩がわかるという本編放送時と違った楽しみ方で出来るのはいいんだけど、正直楽しめない。こんなに感情移入できる作品は年に一本もないな。嗜好が狭まってるという意味でもあるけどまあ、それはそれではまる作品に当たった時興味が分散しなくていい。両親は既に死に別れ、養父の最期を看取ることも出来ず、養父の遺言もまもれず、大切な妹の心を裏切って、生き甲斐のお務めも果たせない、体も動かず、声も出ない。そりゃ心も折れるわ。挙げ句17歳とかだしな。周りの大人がダメすぎるわ。