劇場版ムント

昨日池袋で観てきました。8時過ぎなのにレイトショー扱いじゃないもんで久しぶりに映画を正規料金で見ることに。まあ、明日は明日でグレンラガンの舞台挨拶があるららぽーとで正規料金で観ますけど。前売り券持ってるのに。
こないだ地上波で放送されてた「空を見上げる少女の瞳に映る世界」の再構成劇場版なので、TVを見ている人向けなんでしょうけど、私は4話で挫折したんで話の概要は掴んでいるものの結末なんてもってのほかなので、結構ハラハラしながら観てました。まあ、ハッピーエンドにはなるだろう、くらいの事は思ってたけど、映画とTVでどれくらい違うんだろう。
まあ、はっきり言って中盤あたりの主人公の覚醒からはある意味超越的な力を持った主人公がたいした苦難も無く壮快に話を進める、という展開がストレス無く楽しめた原因だと思う。最後の最後までトラブル、ピンチの連続というものを面白いと思っているような作品は正直疲れるからな。広げた風呂敷をきちんとたたむような練った構成なら別にピンチがこれでもか、と襲って来てもいいんだけど、ただ単にストレスを与え続けるためだけのような作品は好きじゃない。映画観るのも疲れるからな。そういう意味だと小物臭が漂いまくりの敵キャラがとても似合っていてよい。絶望感を与えるとかいうボスは倒し方に気を払わないと肩すかしやら不完全燃焼でいらいらするしな。
それでもTVで9話くらいの話を新作カットいれて1時間20分じゃどうやっても説明台詞が多くなるのは、仕方ない。ラストのシーンはもっと時間かけてでも映像でりかいさせてほしいものだが、正直いうとムントとかのそこまでの努力ってかなり無駄か?うーん、私の好きな菊地秀行作品に多いのだけど、中盤から後半にかけてまで苦労してたラスボスがラストシーンでは力に目覚めた主人公によって「あっ」というまに倒されるというのが面白いと言えば面白いけどこの作品は別にラスボスが居る訳じゃないのでなんかそこまでに積み上げた木組みの隣にいきなりでかい家を建ててるような印象。まあ家の設計図はそれまでに示されてはいたけどね。
しかし、けっこう非道かつ暴虐な天上人はあんまり痛い目見ること無く問題が解決してるあたりその実なんも状況は変わっていない気もしなくもない。結局外部要因で解決したような案件は繰り返されるきがするわ。