浪漫女優

乙女企画クロジ☆の第四回公演「浪漫女優」
今日の昼の部に行ってきました。朝っぱらからPPPH祭のチケットを秋葉のGEESTOREに買いに行って、wiiコンポーネントケーブル買ってそのまま三鷹へ。秋葉から三鷹まで40分強。吉祥寺周辺がそんなに混んでなかったので思ったより早く着いた。
開場時間前に会場に行ったらもう開場してた、その時点でおよそ20人くらいが館内に居て、真ん中あたりの席に着いて開演を待つ。座席数はおよそ160ほどだが、開演時には満席になってました。まあいつものことですが。
内容はネタバレを極力抑えて言うと大正キネマの世界+SF+記憶喪失。結末は有る程度予想出来ますが最初のシーンに実はかなり重要な伏線があったりなかったり。正直あのエピソードはかなり蛇足と思えたけど、状況を判りやすくする為と思えば居てもいい。多分前回の時も書いたかもしれんけど、この劇団ってもしかしたらキャストが潤沢すぎるのかもね。もっと言えば脚本に対してキャストを集めるんじゃなくてキャストの為に脚本を書いていると思われます。ストーリー上欠くべからざる人物とそうでないキャラがはっきりしていて、どうにも個々のキャラが薄い。舞台も基本的に固定した場所での話が多いので、事件も自然と固定されていって常に居る人と時々あらわれるだけの人の差がある。
しかし、私個人の感覚で言えば、一番面白かったキャストはストーリー上必要の無い方だったり、一番印象的な声は意地悪ライバルキャラの仲西環さんと、これまた主人公役の人達ではなかったりします。声と言えば、この劇場あまり響きが残らないので、声がすこしくぐもって聴こえる。それでも腹の決まった声はそれ自体通りますけど、そうでないと聞き取り辛い部分も少なくない。
もっと声オタ的な視点で見ると人気声優の福圓美里さんは、観る度に思うんですけど、スタンスとして演劇寄りであるように思えます。かなり体当たり的でお上品でもなんでもない感情をさらけ出す役がすごく迫力があって圧倒される。他にも声優としてアニメでも多く聞く名前が連なってますが、演劇側の人が多い印象です。まあCSでやってたアイドル声優と呼ばれる方の演劇を観たときは酷かった、というのがあるからそう思うのでしょうけど、かなり満足のいく出来の演劇でした。
次も期待ですが、いつかはもう少しシュールでエキセントリックな脚本のも観てみたい。あなピグモくらいとは言わんけどどんどん舞台が転換するような動的な話とかダンスを取り入れて激しいものとか。