スクライドALTERNATION TAO

ragi-jun2011-11-22

かなり前のTVアニメシリーズ「スクライド」の劇場版。そういえばこないだBD BOXがでてたのはこれにあわせてたのかな。唐突過ぎて公開されるまで気づかんかった。
TVアニメシリーズと言えば無駄にハッタリとケレン味に満ちた暑苦しいまでの熱を感じる熱いアニメで名言というか迷言の多いコアな人気のある作品。ちなみにカズマと劉鳳の暑苦しいライバル関係が腐女子に大人気らしい。実際、今日の客も割と女性が多かった。
前後編の二部構成で割といいところで引きが入って後編が気になります。けど、TVシリーズを観ていることを前提としているようなかなり端折った作り。特に前半のシーンのチョイスとかはつまみ食いっぽい作りであんまり燃える物が無かった。しかもなんか演出が単調で、ことあるごとにスローになってスピード感が皆無。割と早い段階で劇場版を後悔しそうになる感じでしたが、後半というか終盤になるとスピード感が出て来て前半の鬱屈した感想を払拭していた。狙ってやっているのだろうけど、ビッグマグナム立浪やらは出さなくても良かったんじゃねえかなあ、とも思う。まあTVシリーズの各話から少しずつでも引っ張って来ているのかもしれない。
絵は正直言ってTVシリーズの再構成で割と荒い。新作映像の部分と比べるとはっきり分かる。まあ、終盤にしか出て来てない無常挟持が初っ端から出てるあたりは完全に新作映像。おかげで画の違いが目立ち気味。
とはいえ、ストーリーと声優の熱い演技が売りみたいなところあるのであまり気にならないと言えば気にならない。なにより前半部のキーマン君島がしっかり活躍してるから、前半の山場である「俺とお前の輝きだ!」が見せつけてくれる。まさかここを削ったりしないだろう、とは思っていたがやはりここは外せない。それでも水守を解放するところのクーガーの台詞を削ったのはもったいない。
後半は更に無駄に熱くなって無闇に名言が飛び出す展開でいっそのことクーガーとカズマと劉鳳とかなみと無常だけでいいんじゃなかろうか。来年三月らしいけど、期待して待ってよう。