インモータルズ

まあ、いろいろあって休みです。明日からはろくな状況じゃありませんが。
ということで、遠乗りに出るか家でグダグダするかを考えて家でグダグダしつつ映画観に行って来た。なんか面白い物無いかなあ、と物色したら300の製作スタッフの作品でギリシャ神話絡みのかなり興味深い作品。そういえば300の監督の作品って調べてみたらエンジェルウォーズもウォッチメンも観てた。というかドーンオブザデッドもTVで観てるからガフールの冒険以外観てるな。来年新作あるらしいけど面白いといいな。
世界観はギリシャ神話でまだ神と人が同じ世界で干渉しあって生きてる時代。くわしくはまあGOWくらいと思えば間違いないです。スパルタ人でねえけど。でたらそれは300。あらすじはまあ、タイタン族とオリンポスの争いのあとで、なんかすごい弓を人間で取り合ったりする。んだけど、そんなことはどうでもいいと言わんばかりの展開。脚本家がプロットと完成原稿を間違えたか、と言わんばかりの展開の早さ。急展開じゃなくてとにかく展開が早い。シーンごとに何日経ってんの?と言わんばかりにあっという間に戦争が始まり弓が見つかり奪われタイタン族が解放されてタルタロスが崩れるというのを無理矢理110分に詰め込んでました。正直言ってもっとシーン削って描写ふやすべきじゃねえ?と思う。
まあそんなのほっておいて戦闘シーンとか見せればいいんだろ、と言わんばかりの画の迫力はすごかった。3Dでみたんですが初めて3Dでみたアバターのころから*1はるかに画面の違和感が減って、遠近感が自然になってる。そんななかでほとんど裸でマッチョな人たちが暴れ回って血が飛び出す、肉が裂けるというのは、最近の銃やらなんやらには出せない迫力だよなあ。まあ、ストーリー自体はギリシャ神話が元なんである程度知識があるせいで描写不足でもあんまり問題なかった。感動とか寓意とかを期待しなければ大変楽しめる作品でした。


こっから先は内容関係ないです。
スタッフが同じということで演出というか効果がかなり300っぽいです。どうも大人数を出した画でバレットタイムとか色合いも茶系の古い感じでぱっと見どっちがどっちか分からなくなるくらい。あとこれでもか、というくらいのスプラッタ、残酷表現。血が飛び散るなんて初歩で喉かっさばいて斬り口みせるとかハンマーで頭吹っ飛ぶとか、最近流行のファラリスの雄牛まで持ってくるし。どうもなんかこういうのって割り切ってやって行くとかなり笑えてくるんですよね。そこらへんは分かっててやってるらしくあまり凄惨な印象ありません。でもまあ、最後の多数対多数の激突だとやっぱりいきなりドロップキックかましてる人がいた。多分こいつそのあと踏み殺されてるか倒れてるところを刺されて死んでると思う。このシーン観てつい300かよ、ってつっこんじった。

あと、どうでもいい話ですが、冒頭に出たテロップでは紀元前1200年くらいの話らしいですが、ファラリスの雄牛は最初に作られたのがBC500くらいなんだよなあ。下のようつべでもはっきり言ってるし。こまけえこたあいいんだよ。描写不足といい設定異常といいABかよ。まああれよりはるかに面白いけど。
http://www.youtube.com/watch?v=nmiOaA1l8sc

*1:昔の赤青メガネは除く、それでいうなら初めては「飛び出せ!大作戦[スクウェア]