シャーロックホームズ

こないだのなんか映画のCMで気になってたんで、忘れないうちに観に行って来た。
原作はかの有名な探偵小説、なんだけど私の記憶の範囲で言うと原作にはないエピソード。というか敵モリアーティ教授じゃないし。ホームズの人物像は原作通りの人間としてかなりダメな感じがでてましたが、服装はなんというか一般的なインバネスな英国紳士ではなくおっさん風味。天才的な推理能力とかの演出はかなり面白かった。未来予知かと思わせるほどの先を読み切った拳闘シーンや過去見能力のような推理など超人ぽく描かれてて、ダメ人間とのギャップがひどい。まあ原作もアヘン窟に通ってたりするかなりヤバい人だけど見た目は英国紳士そのものだったはず。熱狂的なファンがおおい作品だからこういう改変ってかなり勇気いるよな。その割にはきちんとまとまってて終盤ではこういうホームズもありかな、と思ったよ。何より英国紳士風でクールなのもいいが、だらしないけど人情に厚い探偵像というのもあるいみ定番ぽくもある。明智風よりも金田一風味。
ストーリーは序盤から魔術めいた展開で観てる側を煙にまくような話だけど、ちゃんと最後は筋を通す説明がついててすっきりした。まあ説明台詞といったらそれまでだけど、どっかの魔術っぽく書いといて結局作者が説明しきれずに投げっぱなしを意図的みたいな風に言って納得した気になってるうみねことは大違いでした。
そういえば、イギリスの警察と言えば杖術とか棒術とか拳闘なんで、この作品でもそこここに出て来てました。なんというかハリウッドのような派手な殴り合いじゃなく最強親父セガールっぽい動きしてました。さすがに関節投げとか押さえ込みとかはなかったけど、爆発はしてた。ああ、やっぱりハリウッドな話だなあと思いましたよ。なんというか爆発見ててこの時代の爆薬はどんだけ安全なんだか、とおもったけど。いくらなんでもあの至近距離で爆発して無傷って。