スプリングマン09MIX「この街の冬」

なんとなく目に飛び込んで来たので勢いで観て来た。仕事終わりにいろいろと立て込んで直前まで予定がわからないのはいい加減ストレスなんですけどね。
ということで下北沢に移動。下北沢は電車で行くのが一番です。しかも駅から徒歩圏内に施設が集中してるから便利。ということで早々にチケットを引き換えてからしばらく開場時刻まであったのでちょっと一回り。昨日は結構空きがあったという事だけど、今日は開演時にほぼすべての席が埋まっていて、遅れて来てたら端席しか残ってなかったかも。それでも段差が大きくどの席からも舞台が観やすいので特に問題なかったけど。
内容はまだまだ上演中なので大枠と感想だけ。場面は固定されたアパートの一室で暗転も少なく動きも少ない分、時間経過を追った構成。実質二日しか経過してないのでほぼリアルタイムな展開を伝える感じ。こういうのって視線が固定されるんで役者の演技に集中できるので、表情とか細かい動きをみてたけど、ちょっとした動きとかにも気をつけた感じがあって好感が持てた。でも動線というかバタ臭さが若干残るのはなんでだろ。舞台の割に人間が多すぎるのかもしれない。まあ最大で7人に小物まであってはしょうがないか。
キャラクターはほぼ全員が人格破綻してます。えーと、「イイヒト」と「八百屋お七」をあわせてそこに無理に現代社会のうんたらかんたらを突っ込んだような話かな。一番の人格者がPで次がヤンキーというのはちょっと意表をついてるかもしれません。おそらく一番ダメな人間はイイヒト。物事をなあなあで済ませて問題を先送りにするタイプだ。叱るときや伝えるべき事を嫌われたくない一心で謝ったりするのを無自覚に人のため、とか言ってる奴はむしろ迷惑振りまくと思う。まあ、その時にその人の能力が桁外れに高ければ問題ないんだけどだれかを助けるためにだれかに押し付けてるのがアリアリだし、正直言って序盤から中盤、というか終盤に至るまでまるで共感が持てなかった。というか白けた。嘘くさいんだもの。
そういう訳で演技そのものは満足いくものだし、わかりやすいハッピーエンドとか、和解とか観るべきものは多数あるんだけど最後まで納得はできなかった。なんだかんだいって呪縛だしな、あれ。うーん、最近思想ものとかシュールなものとかしか観てなかったせいかちょっとばかしひねてるかもしれないな。ちょっとじゃねえ。
帰りに田園都市線乗ってたら二子多摩川駅でなんか救護作業が入ったとかで停車する。停まるのはいいけどドア閉めてほしかったかも。しかしなんかそういうトラブルによくあうなあ。電車なんてほとんど乗らねえのに。