蒼穹のファフナー Right of left

放映時に録画だけしてたんだけど、なんかやたらと電波の入りが悪くて観る気しないまま消してしまったのをいまさらレンタルして観た。総集編だとばかり思ってたら、まったくの新作だった。しかもTV放送の前日談で、本編では死ぬためだけに出されたようなキャラの補完を行ってて早く観なかったことを後悔したわ。
なんとなく、漂流教室を彷彿とさせる絶望した孤立環境というのがかなりきつい。これを宇宙で半年くらいかけてやるとリヴァイアスになるんだろうか。戦っても死ぬ、戦わなくても死ぬという絶望と言う名の超特急なんですが、時間差で送られる装備やらがぎりぎりで生存者の精神を保ってる感があって二度も観たくないわ。すくなくともレンタル期間くらいのスパンで二度も三度も観ると病みそうだ。
この手の少数で世界の敵と戦う物語だと、大抵の通常兵器は通用しないんだけど、この作品だと結構通常兵器でも対抗できるんだよなあ。もっと効率的な大規模兵力による戦術が重要なんじゃねえかなあ、と思わなくもなかった。だいたい核とかで十分対抗できるしな。あと海底で気化爆弾って意味あるんすか。いわゆる気化爆弾というのは燃焼系の気体もしくは液体を広範囲にまき散らしつつ酸素と混合させた状況で一気に発火させるようないわば粉塵爆発と火薬の爆発力をあわせたようなもんだったような。当然海中、というか水中だと酸素がないんで無酸素魚雷とかは火薬とともに酸化剤を積んでたりする訳なんだが、気化って。話それまくり。閑話休題。死ぬために戦うなんてどうやっても自己犠牲しか生まない極限状況じゃ生きることそのものが多大な苦痛と労苦の結晶でそこにいるだけでキャラはがんばってるのが伝わってくる。最後の最後まで希望を捨てずに命をかけるあたりがさすがいい脚本家てのは大事とおもう。ゴンゾにこの何分の一でもいいからいい脚本家がついていれば。