レッド・クリフ2

いつものごとく港北109にて視聴。チケットを買った直後に紛失するとか、会員証をおっことすとかかなり最近の記憶力に不安を感じる今日この頃。来週はグレンラガンの劇場版だ。
後編ということで、前編の内容説明から本編が始まりましたが、聞く所によるとこの説明シーンは日本版のみらしい。まあありがたいとは思うけど日本市場って一体。とりあえず赤壁決戦の一週間くらい前からみたいですが、始まって魏に疫病が流行って疫病患者を呉側に流して劉備が去って、そのあと二日で矢を10万本用意してそのうちに蔡瑁とかを謀殺して、そのあと二日で決戦か。日程が短すぎて話が飛んでるような気がする割にひたすら長い作品だこと。2時間半というだけあって途中でトイレにでも行ってるのか席を立つ人多数。エピソード削っててもこんだけ長いんだから、ほんとは3編くらいに分けた方が良かったような気がするわ。
10万本の矢の話ではうっかり9万9千本とかで打ち首寸前とか黄蓋最大の見せ場である「苦肉の策」をあっさり却下されたりとか七星壇も流したりとか折角の見せ場を削ったりして、孫小香のうざい見せ場を詰め込んだりとはっきり言って、シーンの選択に疑問があるんだが周瑜孔明がかっこいいからいいか、という気がする。まあ、終盤の決戦では武力のない孔明は存在すらおざなりで周瑜趙雲の見せ場となりますが、どうにも派手な割に残るものが無かったなあ。まあこの赤壁時に名のある武将はあんまり死んで無いのもあって、甘興という架空の武将を引っ張って来て挙げ句戦死させるというシーンを作ったのは逆に白けるものがあったなあ。というか、おそらくこの映画のオリジナル部分と思われるこのシーンとか孫小香の魏軍潜入とそこで心かわす敵側の将兵というのがはっきり言ってうざい。素朴とかと幼稚さが混同している気すらする敵側の千人隊長には再会のシーンで早く死なねーかなー、とか思ってたくらいだけど、あっさり死んでたのはよかった。これでいちいちラブシーンなり会話に入ってたらとおもうとぞっとしねえな。
まあ、後半の戦争シーンはそれだけ切り取っても映画になりそうなくらいボリュームありました。軍司令官と主君が最前線で戦っているというのはどうよ,と思わなくもないが総力戦という雰囲気は出てたし、周瑜にカメラを当ててるだけで戦争の最前線の状況を描写できるというのは正しい方法だと思うし、それが徐々に船上から川縁、陣地と移動するのが順を追っているので、理解しやすかった。前編の八卦陣はなんというか全景が分かりづらいものがあったからな。それでも魏呉蜀の総大将が一堂に会する場面を作ったら普通は曹操の首とるのが常識だろ。
まあ、それに関してはもっと前提とする曹操の悪行がないんで、曹操倒しちゃったらまた魏がばらばらになってめんどいことになるとかいう理由があったのかもしれんが、そこらへんさっぱりだな。あれだと孫権がただのへたれだ。というか曹操が悪の権化みたいな描かれ方してるけど、別に曹操に統一されててもそれほど悪い時代にならんかった気がする。元の三国志演義を知らん人がこの映画観たときそこらへんどうおもうんやろ。