スカイ・クロラ

新しい自転車を駆って、川崎ラゾーナの109に行ってきました。やっぱ足が足りんので一番重いギアを使わずにケイデンスを保つ方がアベレージ上がりそうだ。道路走ったのもあるけど、今回が一番短時間で着いたと思う。足が辛い。
ネタばれあります。


前知識がかなり必要な世界観なんで、声優によくわからん芸能人使っても一般受けしないと思いますが、知らなくても楽しめるくらいに空戦というか空の描写が美しいです。もう空に力入れすぎて人物とか地上が味気なく見えるくらいに。ただ問題なのは、この作品はストーリー上に空戦必要なくね?というところかも。結局いつもの押井節で派手な戦闘の割にストーリーの根幹は人物関係に集約されているので別段空じゃなくても、PC内の仮想空間でなくてもいい。そんなこんなでストーリーを知るには空戦はあまり必要ない、空戦を楽しんでるとストーリー分からねえと来たもんだ。せめて敵国の紹介なり、ティーチャーの顔が出ればもっと空戦に意味があるんだけど終始、記号としての敵に徹底してるんで倒しても倒されてもストーリーに絡んでこない。となると地上部分でストーリーが進むんだけど、こっちはなんというか展開が遅い。これ二時間もいらねえだろ、と自転車の疲れもあって途中一瞬だけど寝ちまったよ。

ちなみに自分が読み取ったのはキルドレという存在が戦闘のために作り出された成長も老いもしない道具としての生き物で、しかも戦死しても戦闘技術の記憶かなんかを次の存在に受け継がせることが可能で非常に効率のいい道具である。ここらへんは、癖や嗜好として名残を見ることが出来る
成長も老いもないということは常に肉体的に現在であるため、自己の記憶というものに時間の概念が薄くなり、そのため自分の存在理由に対して懐疑的になりやすい。今死んでも明日死んでも同じということである。んなもんでひどく無頓着になるか享楽的の極端な方に行くらしい。
あと、主人公の函南は基地の長である草薙という女性の元恋人の次であり、そのためやたらとちょっかいを出してくるんだけど、そんなこと言われても函南としては困るというかさっぱり興味ない訳で、繰り返しに耐えられない草薙にとっては終わりこそ希望だったりするのかもしれない。てなもんで函南はその繰り返しも目線次第では同じではないということを示すためにちょっと無理して戦死した挙げ句、また次として基地にもどったりするという。なんとも煮え切らない話でした。やっぱり空戦必要ねえな。


帰りは出来るだけペースを保って走って来たからなかなかのタイムでした。風がなければ30km/hは軽いな。