狼と香辛料

べつに花魁言葉は京ことばという訳ではないけど、このホロのしゃべり方は言葉と口調があってない気がする。もっとゆったりと余裕と抑揚をもってしゃべってもらいたいなあ。感情表現はさすがによく出来ているけど、そういう事じゃなくてもっと浮世離れした気怠さと享楽の甘ったるさを表してほしい。
ストーリーとしてはありがちな世間知らずの上位存在が常識はずれな行動で騒動を起こす、という安易さが無く現実にしっかり足をおろした感があって見てて落ち着く。しかも行商人という立場を中心に話が進んでいるのでぶれもなさそうでそれほど驚きは無いかもしれないけどきちんと本筋をあらわしてくれそう。なにより自分の能力を自覚していながらそれをひけらかそうとしないところがいいな。ストレスが無い。