あなピグモ捕獲団2007 autumn&winter「東京ハニロボ」

ライブ終了後、急いで中野へ移動。会場入りしたのは開演前10分。かなりギリギリな移動だった。
会場は中野あくとれ、前回と同じ中野駅から歩いて数分の小劇場。入った時には客席は半分以上埋まってて、そんななか二列目のなかなかいい位置をとって、いつもの座長のペーパーを読みながら開演待ち。
内容はいつものように全部書くかまったく書かないかのどっちかしかない、一言で言うとムッズカシイな異様。それでも前回ほど何回ではなかったような気もする。まあテーマは東京と言うせわしい街について行けない人とついて行こうとする努力の狭間で葛藤する心情を描いた、でいいんだろうか。やたらと連呼される東京タワーにさっきまでいた芝公園まで台詞に出て来てちょっと吹いた。
内容もだけどなんか、今回は全般的に場面一つ一つが長回しというか役者の入れ替わりが少ないせいか、印象が違って見えた。複数の時間軸や世界観が同時進行しながら入れ替わり立ち替わり進んで行く入り組んだところがここの持ち味だと思ってたけどそこらへんが今回ちょっとちがった感じ。まあキャストが大体複数の世界でそれぞれ違う性格を持つことの多いなか、今回はそんなのがほとんどなかった。特に為平さんはほとんどでずっぱりで一人世界から取り残されているように周囲が動き回ってた。なんか人数とかじゃなくて舞台が広く感じたよ。
個人的なみどころとしては、石井さんとますださんの中身の無いような感性のみ進んで行く会話シーン。ほぼすべての作品で存在するこのお二人のやりとりはそれ自体が芸といったもので、もうこれがあるだけで楽しくてたまりません。あの独特の舌っ足らずなイントネーションはほんとに和む。
それにしても毎回思うけど、場面の合間にはさまれる映像もセンス良くってこの劇団はほんとに私の好みだ。もう少し分かりやすいホンになったらもっと人にも薦めやすいんだけど、演劇見た事無いような人にいきなり観せたら訳わからんで終わりそうなのが勿体無い。