あなピグモ捕獲団2007Summer「苺畑で靴ひもを結ぶ」

初日に観に行って来ました。出張先の東京駅から中野駅まで中央線で一本なので、開演時間よりも早めに中野に着いて久しぶりに中野ブロードウェイをうろつく。ああ、この煩雑な感じがまた味だな。この秋葉の分かりやすいオタク系の並びに対して、もっと濃いめのコレクター系な並び。まあ別になにも買ってませんけどね。
その後南口のほうに移動して会場の中野あくとれを探す。思いのほか早く見つかって開演待ち。およそ25人ほどの客数で7時5分ほどに開演。客席は角度があって前の人の頭が邪魔にならずまた椅子もしっかりしていて居心地のいい劇場でした。ただ音の響きはあんまり良くなくて声が籠っている様に聴こえたのが気になった。自分の拍手すら籠って聴こえたからあれはあの劇場の特製だと思う。
舞台の内容は明日も明後日もあるのでネタばれは避けますが、いつにも増して難解なつくり。ここのはシーンの切り替わりが激しく、だいたい1人の役者が複数のキャラを演じたり、平行した時間の流れのなかいくつもの世界観があったりととにかく詰め込んだ話のため、演劇を見慣れた人は別として、はじめて観るような人には印象が大きく分かれる気がする。シリアスとギャグが混在し、言葉遊びの部分は多いけど、今回は純粋に遊びとなるシーンが少なくて、慣れてないと辛いかもしれない。しかも個人的に毎回楽しみにしているお二人のやり取りが今回ほとんど無かった気がする。
そんななか生え抜きの4人が揃って演技するシーンは自分の中では一番のシーンだったと思う。演技がうまい、というのだけでなく個性のしっかりした人達なので舞台上に居るだけで面白くなるのだけど、今回はなんか心象表現ばっかりでどうにも表面的な動きがストーリーにどう絡むか気になってしまった。ということでちょっと今回は不完全燃焼気味。
正直言って、もっとコメディ気味でもいいからシンプルなストーリーものを観てみたい。懐古主義かもしれないけど福岡で観てた頃はもっとダンスや動きが激しくて直観的な芝居だった気がする。
土曜、日曜まであるので興味ある方は行ってみるが吉。