貧乏姉妹物語

なんかとっくに切っていたんだけどなぜか撮れてたんでみた。ああ、やっぱり自分には合わねえな。
作品世界と言うのは基本的に嘘である。実写、アニメに関係なく作品世界というのは実生活とは切り離された空間である。であればこそ、そのリアリティとか説得力というのは如何に嘘を上手く吐くかによっている訳で、一カ所でもその嘘が鼻につくようになると作品全体が胡散臭い、押し付けがましい、説教くさいという風になる。もうそうなると、どんなに魅力的なキャラも崇高なストーリーも関係ない。
観客、視聴者と言うのは素敵に騙してほしいという詐欺の被害者のようなものだから、詐欺だと思うと途端に被害者ぶってケチをつけたり罵ったりする危うい存在だと思います。まあ迷惑な話だよな。
さて、それがため、この中坊が生活保護も地区担当員もつけずにバイトで生計を立てながら学校に通うという異常事態が気持ち悪くてしょうがない。昔は貧乏話をかく為に本気で貧乏生活をやったり、取材を徹底的にやったりした話もあったけど、これって貧乏という境遇を利用しているだけにしか見えないのがきつい。要はこいつら自分の不幸の境遇に酔っているだけで、ヒロインだという立場に執着しているだけの迷惑な存在にしか見えない。まあ元は漫画だし、さらにいうと言い方は悪いけど、元々そういう夢見がちな作品を描かれる作家さんな訳で文句をつけるよりも自分に合わない作家として無視するのが一番なんだろうな。読む雑誌に入ってないし、きららのころはもうちょっと嘘が上手かった気がするんだけど、あれは四コマだしね。