あなピグモ捕獲団 vol.23アートマン ART-MAN

幕張メッセから1時間半かけて阿佐ヶ谷アルシェへ。さすがに二度目なのでそれほど迷わんかった。ごめん嘘。
会場入りしたのが6時40分。およそ30人程度の入りで客席は7割くらい埋まってた。んで、前説あっていざ開演。
あー、そうだった。ここは映写機使って文章を投射する演出を多用するんだった。眼鏡持ってくんの忘れたから文字がほとんど読めません。読めなくてもそれほど問題は無いんですけど、見えないことでやっぱり興ざめするのはしかたないなあ。
内容は明日の公演もあるので深くは言えないけど、いつものごとく難解な心情表現を多用しつつギャグなどの硬軟取り入れた飽きさせない内容。今回はいつもの為平さんと三人娘の他に多数の客演者がいるのだけど、ほぼ毎度のごとく1人が複数の場面でそれぞれ違う役を演じるので序盤での役者の把握が難しかった。もっと役名を連呼してほしかったかもしれない。というか皆が似た衣装を着ているから余計に分かりません。それでも役の認識が取れるまでそれほど時間は必要ないし、なにより主人公である時雄が常にしっかりと存在しているから分からないなら分からないなりに視点をぶらさずに見ることが出来た。そこらへんは演出論かもしれないけど、私はこの劇団の役者とともにそういうところが好きだ。モノローグを多用して、コロスや動きで心情を表現することが上手いとおもう。
福岡に居た頃の方が場所代が安いせいか舞台が広かったので、動きと言う点でははるかにダイナミックではあるけれど、その分今の方が人の密度が高くて、集中しやすい気がする。まあさすがに走り回ったりダンスしたりは難しい模様。そういうのも観たいなあ。
演技としてはやっぱり三人娘の方々はそれぞれが個性的でいてなおかつ表現力もあるので、存在感が段違い。まあ知っているかどうかというのはあると思うけど、そもそも私は三人のファンだしな。ほかの方もそれぞれすばらしいものがあるんだけど、なんというか全体的に稚拙さが漂っていた。多分実力的なものじゃなくて、セリフ噛みが結構頻出していたことによるものだろう。表情や動きはすごくいいのだけど、それはどうやっても消し様が無い印象だと思う。映写文字の件もあり多少不満が残る舞台ではあったけど、2500円でこれだけのものが観られるのだから満足はしている。もしかした明日観た方がよかったかな。
しかし、男優も女優も美男美女を揃えてたなw座長の趣味か。あとこれを北の方とかに見せたらキ○ガイが乱入して来そうだな。分かりやすいモチーフながらテーマは難解というのはいつもの捕獲団らしいところです。