備忘録

夜中を表す語句として、「しんこう」という響きだけ思い出す。結局辞典を引っ張りだして漢字を調べた。日本語好き、漢字好きとしては赤面の至り。最近「役不足」という言葉に過剰に反応するようになったり、横山光輝の「三国志」にでてくる台詞に「機会」をチャンスとルビ振ってあるのが気になったりする。読む側も書く側も正しい日本語の使い方という意識に無頓着な現れだと思う。
最近の流行ものの小説とやらをぱら読みしていると、内容は別として、文体として口語表現に近く読んでて漢字能力や日本語検定能力があがるとは思えない。「電車男」とかは書く側がその意識がない最たるものだし、それはそれでいいのだが、識者層のひとでも何でもいいので、「言葉を残し伝える」ということに積極的になってほしい。
たしかに若年層の活字離れが問題となっている昨今、それを象徴するかのように、日本語クイズ番組が雨後の筍のように出現しているけど、問題を見る限り国語の教科書を読んでれば十分解ける問題ばかりな気がする。活字離れとか言う前に、教科書を読むだけの能力もないんだろうか、そんなことはないだろう。あれだけ名作を取り揃えていてコンパクトな書物なんて、そうはない。もったいないことである。
個人的な行動としては、日本語検定のペラいテキスト読んでるだけですが、この手の日常に関わる問題は強制だけで解決できるものじゃない、であれば知的好奇心と問題に入りやすいというのは重要。
そういう意味だと無駄に難しい語句を使ってけむに巻いている感のある天声人語も役に立っていたらしい。天声新語はどうなった。