萌え四コマ「ブーム」について

http://d.hatena.ne.jp/mikasa-dora/20050827/p2
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萌え四コマブームを作ったと言われるまんがタイムきららの創刊時のコンセプトについての話が書いてあります。この会話は実に示唆に富んでいると思います。この会話のポイントは二つ。

  • 編集部に明確な萌え四コマというコンセプトがあった訳ではなく、あったのは同人系の作者という人を集めるという「才能」に頼った誌面であったということ。
  • 作る作者自体も明確なコンセプトではなく、会話の海藍先生に至ってはその「萌え」という感覚すらわかっていなかったにも関わらずそのブームの旗手となったこと。

まあ、そういった流行が存在したかどうかも怪しいものですが、つまるところ萌え四コマブームとは作ろうとして作った訳でなく、何となく作ってみたらなんとなく出来上がったという結果論に近いものを騒いでいた、それだけのことのようです。それとブームを作るということが作り手の自覚を必要とせず、才能に負うところが大きいのかもしれない。
伝え聞くところの創刊時の混迷も当然の事ですし、そのなかを生き残れたのは看板なり現在も連載中の傑作の存在というのは間違いないとおもわれます。対するところの他の萌え四コマ誌の休刊はブームに乗り切れないとかそういったものでもなんでもなくて、単に雑誌として失敗したということに近いのかもしれない。結局漫画雑誌と言うものは総合的に人気が出るものでもなくて、なにか強烈に面白いと思われる作品が2,3あれば十分。それらがタイプ別にいくつか存在すれば需要の範囲を広く抑えることが出来るだろうけど、安易に学園縛りなどを持ち込んだせいで、あるタイプには人気がでても幅として小さくなって数が出なかったのかもしれない。
まとめとしては所詮漫画は個人の才能に負うところがおおきいのであって、まんとらみたいな作りでおもしろくなるもんならやってみろ、ということ。まとまってません。