「劇場版 機動戦士ガンダムOO−A wakening of the Trailblazer−」

バイク屋寄ってからそのまま川崎駅へ。チネチッタでチケット買って夜飯食ってから劇場へ。ガンダム観に行ってきました。
だいたい40人くらいかな。ガンダム観に行ったはずなのに「トップをねらえ」経由の「マクロス」行きでした。なんじゃこりゃ。

ネタばれる。


もはや隣の著作権の文字すら知らない馬鹿な国の言い分ではないけどガンダムがロボットであれば何でもアリという感が無くもないけど、個人的に踏み越えてはいけないラインがガンガン突破してて、率直に言って「ガンダムじゃねえ」というのが感想。だいたい最近の作戦はガンダムが突出して強すぎるんだよ。ズゴックにやられるガンダムだぜ?なんだこの異常な戦闘力。
まあ、ガンダムの作品世界って人間対人間の善悪二元論で割り切れない戦争の曖昧な要素をなんとか割り切ろうとするあたりが重要なきがするんだけど、その点で言うと今回の異星体とか出しちゃうとだめ。しかも割と軍部がいい奴なんで人類が一致団結して異星体と戦ってました。ガンダムいらねえ。そもそもが共通の敵に団結して戦うっていうのはものすごく危険な思想に近い訳で、仮想敵国作って内部で腐ってるのと変わらん。なんかもう禁じ手だよな、これ。
しかも敵方のエルスが多すぎるのがまたダメだ。いや、これがガイナックス辺りなら爽快なんだけど、下手にモビルスーツの戦闘力を規定してるんで、どうやっても結末がひっくり返る展開が見えない。つまらん。だいたい敵一匹の戦闘力がそこそこ高いのに兵力差1万:1って馬鹿か。しかもほとんどの敵がCGコピペでつまらんし。スピード速いのはいいけど速いだけで一体何をやってるのかさっぱりだし、見せ方がつまらん。新型機が決めポーズもなしで活躍してもなにやってるかわからんわ。ガンダムWの劇場版でのあり得ないくらいはったり利かせた羽ばたくシーンは印象的だったな。それに比べて、こっちは。なんでこうなってしまったんだろうなあ。
んでもって、ラストは異星体との対話で決着って人間ほったらかし。イノベイターが4割になったって普通人が残り6割だろ。人口比よりもインフラと精神的な対話はどこいった。どう考えても展開的に清浄なる世界のために殺し合いだろ。どうにもなんか描写が不足してる気がするな。というか投げっぱなし。

ゲストキャラの声優さんはアニメっぽくネエなあと思ったらやっぱり俳優さんか。普通に演技出来てたんでよかったよ。勝地涼という方。演技上手い人だな。