感想

うーん、さっぱり煮え切らない侍うぜえ。それ以外は好感度たかいなあ。こいつ主役なんですか。
それはそれとして、なんか淡々と進んでて話の落としどころがさっぱり見えない。だらだらと続いてもそれはそれで面白いのだけど。

  • 四畳半神話体系

各話がパラレルワールドだと思ってたら、話の端々に他のエピソードと繋がってたりして面白い。今回の話は特にそういう描写が多かったような気がする。サイクルレースの優勝賞金だとか、誹謗映画の撮影とか、いろいろと話が進むにつれて複雑化していくようです。もしかして今期一番面白いかもしれない。ただ売れないだろうなあ。これ。

テンポの良さは間違いなく今期一。もともと短編集のような原作を次々に消費する贅沢さ。リクルートはほんとにいいキャラしてるなあ。突っ込み役としてきわめて普通の感覚と普通の対応。さらに人間力としてかなり優秀なのでただ流されたりせずに自分のポジションを保ってるバランスが実に心地よい。
でもまあ、流石に時空を超えたりするのは無理か。

  • WORKING!

打って変わって、クズども、もしくは普通の感覚の人が割を食うだけの不快な作品。挙動の端々に男性蔑視やらキチガイ言動とか気持ち悪くて仕方ない。漫画だから、とかいうのはバランス感覚のなさというか作品世界に隙がありすぎる。おかしな奴らならおかしな世界をきちんと構築してればいいのに、下手にファミレスみたいな現実を持ち込んでしか話を作れない薄っぺらさが陳腐すぎる。とりあえずあんな接客してたら確実に店が潰れる。なぜつぶれないか、というと作者の想像力が薄いから。

原作は来月号で最終回らしい。えーと放送があと8回くらい。いくらなんでも原作のプロットをまわしてもらっていても間に合うはずが無い。オリジナルかなあ。
それはそれとして、どうしてもヘルシングとの対比をしてしまう自分。人の命を使って不死を得る秘法。それ自体は大して目新しくもないけど、その命に意思があるかどうか、とその意思をどう扱うか。ホーエンハイムはその全てと対話した。お父様はその全てを無視した。一方アーカードはそれら全てを内包し無理矢理自分の人格で抱え込むとか。しかも一桁違う。挙げ句必要ないなら自分の中の命をまた自分の中で殺し尽くす。あー、まちがいなくアーカードの方が化物だ。というか人じゃない。あ、こいつら皆そうだ。