デトロイトメタルシティ

Go to DMCしてきました。率直に言って面白い映画ではありますが、なんかこうあちこちにある違和感。こんなの俺のクラウザーさんじゃねえ、という部分が結構あって今ひとつ入り込めなかった気がする。とりあえず、一番気に入らんのはラストのシーン。なんだかんだ言ってクラウザーさんは音楽とファンに対しては真摯な人なので、ファンを虐待することはあってファンを裏切ることやってない気がするんだけど、ラストのあの曲は確実に自分の都合を押し通してファンをないがしろにしていてかなりがっかりした。まああそこで自分から「こんな曲やってられるかー」みたいな否定してSATSUGAIするなら演出の一つではあるけど、社長のあれがきっかけとなるのは納得いかん。クラウザーさんはなんだかんだ言って自分からやっているからこそ面白いんであって、社長にやらされてるんじゃあまりに底の浅いキャラになっちゃうのが気にいらん。あと、ラストのあの女も頭おかしいんじゃねえか?そもそも恋愛がらみにするから正体をばらしたりしなきゃならん訳で、そこらへんにオチをつけるためにああいう展開になるのはいいんだが、かといって音楽雑誌の編集やってるような音楽好きの人間が演奏中のパフォーマーの舞台に上がって演奏の邪魔するか?自分が結構そういう感情で動くキャラに対して、というか感情の動きそのものにかなり冷めた部分があるというのをさっぴいてもああいう非常識な行動を取る奴というのに嫌悪感しか沸かなくてラストのラストで白けた。演奏止めずに吹っ飛ばしてたらまだしもだったんだけどなあ。世間の流行りとかに合ってない、という自覚はあるがこんなもんが受けてるのか?恋愛絡めんとドラマの一つも書けないんかい。そら忍空なんぞがバカ売れするはずだわ。