ゾディアック

映画の日ということで、前々から興味のあった「ゾディアック」を観に行って来た。
いつもの如く自転車で川崎駅前に移動。パンク修理した自転車も調子良く日射しも適度に翳っていて楽しくサイクリング。途中どれだけ漕げるかやってみたら45km/hくらいだった。やっぱりこれが限界だろうか。いっそのことギア比を変えてみるとかさらにはロードの世界に突っ込むか考え中。でもそんなに乗ってやれないからあまりいじっても持ち腐れになりそうなのが怖い。
閑話休題
元々、連続殺人犯だのの心理ものというものに興味があって、ハンニバルレクターとかグレアムヤングとかセブンとかは大好きな方なので、過去のアメリカで現実に起こった連続殺人事件「ゾディアック」は楽しみだった。新聞社に声明文からテレビに電話生出演などやたらと狂言的に行動しながら犯人が捕まっていないアメリカ犯罪史上かなり有名かつ異様な事件の真相をおっかけるルポものといっていいんではないかな。なんつってもラストで犯人を断定してるんだからちょっとフィクションを通り越してるところが凄い。こんなことができるのも容疑者が心臓マヒで死亡しているからか、って別にデスノート使ってないよな。
内容の感想としては、主人公的な存在の人物はかなり異端な人物なので今ひとつ感情移入しにくいし、なによりちっとも出てこねえ。活躍するのは最後の一時間なので前半は一体だれを中心に見ればいいのか迷う。だいたい三時間近い映画のうち2時間近くを警察の人物がメインで動くというだけでも凄いが、最後の謎解きが新事実じゃなくて調書に載っている記載によると言う時点でどんだけ警察が無能なんだか。しかもうっかり気付かない、とかいうミスだったりするんだから笑える。コナンか金田一が居たら調書見ただけで犯人見つけてたぞ。というか安楽椅子探偵ものなんじゃねえか?これ。まあ所詮は事実に基づいた話だからそんなに突飛な事できねえか。
誕生日という伏線だとか新月との関係とかあの映画関係者とかかなりほったらかしな伏線もありましたけど、ラストの流れはなかなか緊迫感があったのは良かった。あんまり長いんで途中からトイレに行きたくなってかなり集中出来ないという部分はあったし、犯人との知恵比べ、という部分に期待するとかなりがっかりするかもしれんけど、犯人を追いかける追跡ものとしてはおもしろかった。