きららCARAT

ネット上で話題になっているひだまりスケッチアニメ化決定ですが、正直言っていい意味でも悪い意味でもアニメ化するような作品とは思えない。どたばたギャグ4コマというわけでもオチがつよい訳でもない、ある意味萌え 4コマのお手本のような作品だけにアニメという製作者側に進行時間軸が委ねられる表現手段において「間」の取り方が難しい気がする。特に多人数が関わるという点では、困難極まりない。毎週ある時間枠の中に納めるために、伸ばしたり削ったり巻いたりしては、作者が作り出した空間をどれだけ再現できるが疑問。これが5分とかの短い作品なら比較的自由度の高い時間構成で「間」の再現はできるだろうけど、そうでもなさそう。
トリコロのCDとねこきっさのCDを聞いた時に強く感じたけど、4コマに声や動きをつけるのはすごく難易度の高い技術だと思う。トリコロCDは贔屓のひきたおし分を抜いても、海藍先生が深く関わっているだけあって、「間」や空気感を再現しているように感じたけど、ねこきっさのCDはまるでその空気を感じなかった。面白くない、とかそういう意味ではなく4コマとしての良さが全く無くなっていて、ふつうのCDドラマという感じだった。
原作を知らない人にはそれでも違和感ないのかもしれないけど、CDドラマを買う人が知らない訳無さそうだし、あまり評判がよかったとは思えない。そのほかのきらら系CDは全体的にそんなかんじだったけど、これがTVアニメともなると原作を知らない人も見るだろうけど、もちろん原作を知っているひとが期待を寄せるなか原作の空気をどれだけ再現できるのか、期待していいのかなぁ。
あずまんがとかぱにぽにみたいに強烈に作り替えてしまうような作品ではないとおもうので、これをTVアニメ第一作品に選んだのは正直あやうい橋になりそうだ。
あとは、アニメ化するほど知名度なさそうなんだけど、そんなに売れたのか?ストックもなさそうだし、オリジナルだらけになるんなら影ムチャとかのほうが話拡げられそうなんだけどな。かつてサイン会での映像を見たけど、あの客数を多いと見るか少ないと見るか。どっちにしろ芳の担当者に眼があるのかないのか、これでわかるかな。
まあ、こっからは愚痴だけど、トリコロが続いていたら間違いなくこっちだったろうに。しかし仮にアニメ化となったときに、あの空気感を再現するのはもっと難しそう。さらに言えば、海藍先生が疲労で倒れます。全く関わらないならかかわらないで心労で倒れそう。ARIAの佐藤監督くらいか。