TRICK劇場版2

レイトショーを見てきた。自転車で行ってきたので結構疲労した上に時間が遅い。自転車のタイヤの空気圧が下がったせいか地面の凹凸に関しては多少乗りやすくなったけど最高速が伸びない。そろそろ入れにいくか。とりあえず空気入れを買うか思案中。近くにいい自転車屋あるからなあ。コンプレッサ無料だし。
閑話休題
TRICKは演劇チックな演出が好きで、演技に関してはかなり二の次だったのだが、今回もそんな感じ。まあ犯人役の人がたいてい大物だからそこだけ見ればいいか。ほとんど全員詐欺師だけど。
ゲストというかちょい役にいろんな人出しすぎ。ほんの十数秒でた大仁田厚とか名前だけにちかいMr.オクレとかばってん荒川とかそういうのってあんまり好きじゃないからすべて記憶の彼方。だいたい今回のヒロイン役の堀北真希ですら顔覚えてないしな。ほんとに若い芸能人に興味ないなあ。
内容はネタバレもなにも無いのだが、まあだいたい予想の付く人間関係な話。最後の展開もだいたい読めた。読めても面白ければいいので特に問題はないけど、なんか全体的に手ぬるい感じがで、この作品はもはや謎解きミステリーものじゃないのかもしれない。状況、人物、背景すべてがとにかく山田奈緒子上田次郎の二人の奇行をみせるための舞台づけであって、謎や犯人とかすでに監督の中では重要でなさそう。その証拠に今回人死にがほとんどないし、それほど迷惑じみた話でもない。特に二人が登場してからは一人も死んでないし、財産没収くらいは創価学会でもやってることだ。すごくひどい話に思えてきた。最後のシーンはまあ話の片付けみたいなもんだから、ああなるのはしょうがないとして、結局そのせいで犯人の動機の確固たるべきものが見えないので緊張感が薄い。劇場版ということで年齢層を考慮したのかも知れんけど、犯罪としての被害という描写が薄いせいで、山田のやったことがすごく後味が悪い印象になっている。まあ探偵物では往々にして発生するジレンマではあるけどそこらへんはほったらかしの模様。そう作ってる節があるしな。その分母親とか刑事の馬鹿さが浮いているけど救われてる気がする。いなくてもいいけど。
まあ恒例のスチルモーションとか格闘シーンもあったし、まさかゴムゴムの実が出てくるとは。ほんとに「悪魔の実か」とか言って手足伸びるんだもんなあ。あそこはちょっとやり過ぎだと思う。ほとんどストーリーの本筋に絡まないところだし。
ラストはまあ地面に大きく書かれた完を上空から映してというシーンだけど、右下に小さく「かも」と書いてあったのは周囲の人も気づいていた模様。でもこれはもう商業的理由以外では復活させることないんじゃないか?