蟲師

前やってた頃は時間がずれたりが多いし、建物の関係で映りが悪くてマトモに見てなかったけど、こんどはBSデジタルなので改めて見てみる。
独特な雰囲気のアニメなのは知っていたし、そもそも原作の読者だからこの彩度の低い淡々とした話には抵抗は無い。むしろ最近の派手なだけで中身のないような作品よりはずっと惹き込まれた。最近の作品はSEが派手で無音の時間がほとんどないのに対して、この作品は自然な音を中心に強い表現がほとんどない。そういう静けさが淡々とした作品に良く合っていると思う。
話の方は生まれ代わりと親子の情が薄い布のように重ね合わされて本当に大切なものが見えなくなっていたけど、それは見えなくてもいつもそこにあったと言う話。この作品のあまり好きでない理由がキノといっしょで話の為に新しい設定を常に作り続けてる所だったりする。けど、まだこの作品は蟲という特異な存在以外はすごく普通な人達しかいないところがそういった嫌悪感をなくしてゆったりと見れる。キノは世界がおかしいうえに出てくる人間が揃いも揃って異常なもんで嫌悪感が先に立つ。関係ないけど。
生まれかわりとはいっても記憶がないまま繰り返す訳でもなく、思い出を紡いで行くのならそれはそれでいいのではないかな。