プレミアム10 サイボーグ

立花隆のドキュメンタリー番組。サイボーグ特集ということで、各界の科学者とともに攻殻機動隊の押井監督との対談を長い時間割いてた。まあ、漫画やSFなんかは技術的に10年20年進んだくらいの世界を創造するのなんざ当たり前な世界だし、その中で人物を描くという点ではだれよりもエキスパートなんだから、政治家や学者よりもこういうのを論じる上で最重要な人材と思う。主観と客観という視点において、機械化することが絶対他者の存在と主観の揺らぎというような自己確定性が両極化していくと思う。つまり自分の全感覚と全記憶の共有によって無限の他者の客観の共有と機械化による記憶の改ざんの容易さによる主観の不鮮明化。個として存在の無意味化まで進むのは遥か先だろうけど、記憶の共有という技術が確立して来たら確実に人間間の繋がりに関しては大転換が起きるのは間違いなかろう。過渡期の衝突はまぬがれないな。