まんがタイムきららMAX感想編 その1 竜宮の使いの部

文句無しに今回のお荷物、「healing spell」「いんぷれ」の二作。
まず、「healing spell」なんというか見る所が無い。上にカラーはまだしも白黒の絵が汚い。下手ではなく汚い。ストーリー的にはひねりもなければ王道も中途半端。もうすべてにおいて中途半端。評価の仕様が無い。読み飛ばして終り、でもいいんだけどこれがメイン作家の一人になっているので余計に不快感が沸き立つ。
次に「いんぷれ」えーと、萌えとギャグをなめんなよ?これは結局萌えるパーツを寄せ集めて作ったパッチワークのような作品で、全体のまとまりというかなんというか方向性がわからん。分かりたくも無い。こういうのは先達として赤松健という大物がいるんだけど、アレくらいきちんと作り上げないとダメ。ストーリーやなんとかを突き抜けるだけの構成力というか、むしろ企画力がないと、いまの萌え過剰供給の市場においてあんなもんではどうしようもない。
所詮、原画師といってもピンきりなようで、ストーリー漫画を描く能力が常備されているわけではないようです。一枚絵にストーリーや情感を込めることに長けていてもそこから広がる話や見せ方などは別物ということを、なぜ理解できないのか。まあ自分の作品というものは近すぎて見えないから一概に作者をせめるのも筋違いか、と。
結局、MAXの誌面作りの責任者たる編集部の能力にかかっているわけで、すくなくともこんなものを連載されても薄ら笑いすらでない。一枚絵にたけてるんだからイラスト描かせてろ。え?隔月連載?は?
というわけで、すくなくとも後1回はチャンスが残されてるので、きっちり終わらせてください。えーもう。ただでさえ高いのに30pも無駄ページが載ってたらそりゃ評価も辛くなりますよ。